Forgetting-BarⅡ

2015年もよろしくです。m(_ _)m

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『印獣』"ああ言わなくても、こう言わなくとも"やっぱり三田佳子は大女優!!!

宮藤官九郎の脚本を河原雅彦が演出し、
怪優たちが好き勝手演じる・・・

面白くないわけがない。

あの話題をかっさっらった『鈍獣』以来5年ぶりとなる
ねずみの三銃士”第2回企画公演が今作の『印獣』。


パルコ・プロデュース公演 “ねずみの三銃士”第2回企画公演
印獣』ああ言えば女優、こう言えば大女優。

2009年10月13日(火)~11月8日(日):PARCO劇場
作:宮藤官九郎
演出:河原雅彦
出演:三田佳子/生瀬勝久・池田成志・古田新太/岡田義徳/上地春奈

http://www.parco-play.com/web/play/inju/


thumbnai.jpg


ネタバレストーリー
自称?大女優:長津田麗子(三田佳子)に騙され、
山奥の別荘に監禁されてしまった3人の作家たち。
携帯小説家(生瀬)、絵本作家(池田)、風俗ルポライター(古田)
この3人共同で自分の一代記を書けと迫られ、
同じく長津田に娘を誘拐され言いなりになっている出版社の児島(岡田義徳)と
謎のマネージャー上地(上地春奈)の監視の下、
水とお菓子(ハッピーターン)しか与えられない劣悪な環境で嫌々書き始める3人の作家たち。
しかし、この一代記を再現していくにつれ、徐々に謎が解き明かされていく。
なぜ、この3人が長津田に選ばれたのか?なぜ監禁されたのか?
いったい長津田麗子って誰なのか?
それは長津田麗子の復讐劇だった。
生瀬は長津田の初めての相手、処女を捧げた相手(愛人?)の劇作家先生の本妻の息子。
絵本作家の池田の理由は、池田が幼少の頃、
遊園地で行われた「海鮮戦隊カイセンジャー」ショーで
長津田が唯一ヒットした役どころ「ドクマグロ貴婦人」に絡んだことへの怨恨。
この時、子供心ながらも役の邪魔をされてしまったのをきっかけに
長津田がこの役を降板させられた時の子供が当時の池田だったと。
そして風俗ライターの古田は長津田の実娘のAVルポを
スポーツ新聞でネタにしたことが恨みの理由だった。
さらにはこの実娘の転落人生のきっかけとなった大学の先輩が児島だったことも判明し・・・。
最後は長津田麗子と対決する3人(+児島)、果たしてその結末やいかに・・・。




クドカンの本に関しては今更言うまでもないこと。
卓越したストーリーに所々にまぶされた機関銃のような小ネタの嵐、
そして予期できぬエンディングまでの持っていき方・・・
一言で言えば今作はサスペンスホラーだったわけだが、
そこに隠されていた様々な謎を徐々に解きつつ、その裏にある人間模様の心情を織り交ぜて
実に巧みなワザで組み立てた展開はお見事だった。

それにもまして、河原雅彦の演出がこれまた見事としか言いようがない神掛かった見せ方で
観るものを存分に惹きつけた。
この物語を舞台化するにあたって、映像や美術そして音楽にいたるまで、
ケチのつけようのない完璧な構成力は改めて演出家としての河原雅彦の実力を思い知らされた。
どうなったかは判らないけど、これはクドカン自身が演出するよりも
河原雅彦が演出を担当したことが本公演の大当たりに繋がったと思う。
それほどに素晴らしい演出だった。

役者についても、もうケチのつけようがないでしょう。
生瀬勝久池田成志古田新太、(=ねずみの三銃士)、
さらに岡田義徳上地春奈
個性豊かなこれだけの面子が集まれば何やったって面白い。
ってか、存在感だけで笑いに包まれる(笑)
その特異なオーラが羨ますぃ~~w

携帯作家:生瀬の携帯両手打ちw、古田の毎度毎度のエロネタ、
あとカイセンジャーのサーモンピンクのズケビーム攻撃はワラタwww
池田ナルシーのエアギターにドクマグロダンス(笑)
あの長津田麗子の後ろで踊るクネクネダンスはウーマンリブの時のズッキーを思い出したw

そうそう、古田さんは今回もやっぱり意味もなく脱いでいたねw

あと、上地春奈が今回はドツボwww
あのほとんど何言ってるのかわからない沖縄弁のクダリ、
特に付き人の三田佳子をイジル偽女優のところは爆笑!
な、なんだよ…あの沖縄弁のチェーホフ(かもめ)は・・・腹いてぇwww

そしてそして、その主演女優の三田佳子さん(笑)

いやぁ~いろいろやりましたねぇ~~~www

冒頭でいきなりラップ歌わされたり、ランドセル背負った小学生にセーラー服の女子高生、
果ては時代劇(麗次)の殺陣に戦隊モノの悪役被り物キャラ(ドクマグロ貴婦人)まで、、、
もちろんクドカンに付き物のエロワード、「ハマグリ舐めの助」とか「ローション塗り衛門」とか
「森マン鴎外」や「エロ杉田玄白」とか(全部古田のペンネームw)言わされたり、
『早く書きなパイッ!』(両脇でおっぱい寄せてギャグポーズ)なんてことまで・・・(笑)

女優魂炸裂の文字通りの体当たり演技には素直に脱帽です・・・m(_ _)m

それにしても、三田さんのセーラー服姿、まじでかわいく見えた。
とても60超えには見えねぇ…(^_^;)


と、以上ここまでは総論的な感想でした。


で、この舞台のレビューはこれで終わりではない。
いや、ここから先が絶対に残しておきたいことなのです。

ネット上でいろんな観劇後の感想を見ても「面白かった!」の声ばかりなのだけど、
自分も上に書いたとおりそう思ったのは間違いないことなのだけど、
でもこの舞台の本質はそこじゃない?!そう感じたのは自分だけなのだろうか・・・?

観終わった後、物凄くズシンと重くのしかかるものがあったのだ。

エンディングの後、まじで震えましたよ。

それは感動なんかじゃなく、なんというか、、、
この本を書いた宮藤官九郎とそれを最後まで演じきった三田佳子自身に武者震いしたというか・・・

笑いと軽快なテンポでゆっくりとてっぺんまで上った後、
最後のラストシーンで一気にズトン!と、
まるでフリーフォールで直下に突き落とされたような衝撃?!

まさにそんな感じ・・・


主人公:長津田麗子の実娘との関係、自分が両親に愛されなかったこと、
周囲の人間に騙され続け、愛人の子供を産んで捨てられた過去、
その子供を女優にしようと英才教育を施すも逆に子供との心の距離は広がるばかりで、
最後は互いを憎しみあっていたことを暴露した心境・・・。

さらにはその娘がAV女優になったことを知ったときの
長津田麗子の心情を吐いたこのセリフ

『私は娘を褒めてやろうと思ったのよ』

『ただ、娘の出演作(AV)を一緒に観てそう褒めてやろうと思ったの』



そしてここから続く最後の謎解きの場面、マネージャーとして三田側の人間だった岡田義徳も
実は一番の復讐対象者だったことが明かされたシーンに続いての
主人公:長津田麗子(三田佳子)の復讐劇、3人の劇作家との対決シーン、

「続きを書きなさい!」と迫る主人公に対し、

絵本作家の池田成志は『あんたの狂った人生は絵本なんかで書けるもんじゃない』、
風俗ライターの古田新太には『あんた、ただのバカ!』と罵られた後、
携帯小説家の生瀬勝久との対決シーンで生瀬が三田に言い放ったこのワンフレーズ


『あんた、女優としても母親としても失格だよ!』



ぶはぁーーっ!!ちょwww そこまで言っちゃった(言わせた)よぉっっっ


クドカン・・・((((;゚Д゚)))ガクガクガクブルブルブル



もうね、三田佳子の実の人生を全否定するかのようなこのフレーズと
ここまでの流れがリアルにシンクロして怖すぎて怖すぎて、
この人たち、狂ってるのじゃ?とまで思ったわけで・・・。

そう感じたわけなのだけど、そんな感想を残す人がまったくいなくて、
観終わった後に物凄く重かったのは自分と一緒に観たAさんだけだったのだろうか・・・と。
(オレたちがおかしいのか?!)


三田さんの実の息子のこと、
道を外し続けた息子を最後まで更生させることが出来なかった女優ではない母親三田佳子、

設定は多少違うもこれはもう三田佳子そのものを現した舞台だったのだと・・・


本人自身が「大問題作」だと言ったとおり、
この戯曲を三田さん自身の背景を解かった上で主演で書き下ろした宮藤官九郎の才気、

そして何よりもそれを読んだ上で引き受け、
最後まで母親ではなく一人の女優として舞台上で振舞い続けた三田佳子、
最後のクライマックスで鼻水垂らすほどに泣いていた三田さんの涙は
本物の涙だったのだと・・・絶対そう思う・・・。

本当に凄いと思った。

三田佳子さん、「ああ言わなくても、こう言わなくとも」 あなたはやっぱり大女優でしたよ!


そんな想いから、この人たち、、、本当に凄いなと、それまでの面白い!という感想が
全部ぶっ飛んだ最後のエンディングだった・・・。


でも、総体的にはホント面白かったんだけどね・・・(^_^;)


まだこの先何本か観劇予定があるけど、
今年の観劇ベスト3作品は、『その夜明け、嘘。』、「蛮幽鬼』、
そしてこの『印獣』の3作品にどうやら決まりそうだな。。。




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テーマ:演劇・劇団 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2009/11/07(土) 19:21:21|
  2. 舞台観劇
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<ナビスコチャンプ?むしろ"箔がついた強敵"だと認識出来て好都合だわw | ホーム | え~~~っ?!浦和って言えば、やっぱ『赤』でしょーーっ!!!って的な出来事…。>>

コメント

パンク侍で一度書き込みさせていただきましたヘルベグです_( ._ .)_

自分もその3作品観ました 素晴らしかったですよね
(自分は今年は12公演しかみてないわけですが・・・)

「印獣」のカイセンジャー
ピンクとサーモンピンクの区別がつかないイエローってのが笑いましたwww

今年のラストは「東京月光魔曲」が気になってます

突然失礼しました_( ._ .)_
  1. 2009/11/08(日) 08:22:07 |
  2. URL |
  3. ヘルベグ #-
  4. [ 編集 ]

あ、お久しぶりです。覚えてますよ~^^

ヘルベグさんも3つとも観たのですか?
自分なんて50以上観てる中での3本なのに
12本中に全部入ってるなんてさすがですw

「東京月光魔曲」は1月に回しました。
年明けの初観劇舞台にしたので、今年のリストには入れてないのですよ。
これもケラ作品に松雪さんと、自分も非常に気になっています^^

  1. 2009/11/09(月) 11:03:34 |
  2. URL |
  3. shigezoo #1t1ExJwE
  4. [ 編集 ]

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