Forgetting-BarⅡ

2015年もよろしくです。m(_ _)m

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舞台『十二人の怒れる男』 ホントに12人全員が一度は怒っていた(笑)

先週末に観てきた舞台のレビューです。


Bunkamura『十二人の怒れる男
2009/11/17-12/6:シアターコクーン
作:レジナルド・ローズ 訳:額田やえ子 演出:蜷川幸雄
出演:中井貴一/筒井道隆/辻萬長/西岡馬/田中要次/斎藤洋介/
    石井愃一/柳憂怜/岡田正/大石継太/品川徹/大門伍朗/新川將人
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/09_12angrymen/index.html



原作は映画化もされた有名な法廷劇。
今では日本でもすっかり馴染みとなった陪審員制度、
本作はその陪審員12人の法廷でのそれぞれの人間性をリアルに描いた
ヒューマン劇だった。

以下、ネタバレあり。

舞台は蒸し暑いある夏の午後の陪審員室。
既に審理は終わり、これからここである裁判の判決を下すため、
無作為に選ばれた12人の陪審員が一室に集まって
今ここでこの場で彼らによって評決がなされようとしていた。
そのある裁判とは、父親殺しの一人の少年に対する判決。
提出された数々の物的証拠に複数の目撃者、そして逮捕歴のある素行不良の少年、
誰の目にもこの少年が犯人であると、そう思えるものだった。
入廷してきた陪審員も早く終わらせて帰ろうとする素振りをする者がほとんど。
そんな中での予備投票が始まり・・・、結果は有罪11票そして無罪が1票という結果。
有罪でも無罪でも満場一致でないと刑が確定させられない。
意見がまとまらなければ、先送りとなってしまう。
ここから唯一無罪投票をした陪審員8号(中井貴一)への11人による吊るし上げが始まる。
怒号が飛び交い、罵る者もいれば、時には掴み合いの一触触発の対立を見せる1対11人。
そんな中、陪審員8号は捜査、証拠物、目撃者への矛盾点・疑問点を一つ一つ突き止めていく。
その8号の主張に耳を傾け、やがて個人の感情を捨て冷静に考え出すものが現れ、
有罪主張者11人の中の1人が無罪を主張しだした。そしてさらに議論と検証が進むにつれ、
一人また一人と無罪へと意見・態度を変えていく他の陪審員たち。

結果、エンディングでは「1対11」が「11対1」へと立場が見事に逆転し、
残る1人、最後まで個人の我を押し通した陪審員3号(西岡馬)もやがて・・・

様々な人間模様、心理を巧みに表現したこの法廷劇、
実に面白かったです。

こういうセリフのやり取りだけ、舞台演出にあまり変化がみられない演劇というものは
総じて飽きたり間延びしたりして退屈に思えたりするものだが、
本作はスタートからずっとのめりっ放し、まさに釘付け状態でハラハラの連続?!
まったく飽きることなく、あっという間の2時間半だった。
演出どうこうよりもこれは役者12人の個性の対決を前面に押し出した舞台?!
だから苦手な蜷川幸雄の演出にも耐えられたんだな(苦笑)

さて、その舞台演出。

コクーンでは『桜姫』に続く今年2度目の変形中央舞台。
客席中央にステージを配し、その周囲にベンチシート席を設け、
さらにその後方に通常の客席といった劇場構成。
自分たちはベンチシートの最前列。但し左妻側。(舞台の真横から眺める位置)

ステージ上には大きなテーブルが中央に配してあるだけ。(プラス12の椅子)
テーブルに向かい合って5人づつが座り、両端に1人づつが座った。
その両端に座ったのが、陪審員長役の石井愃一(向こう側)と、
陪審員8号の中井貴一(手前側)。

公演がスタートし、いきなり中井貴一がずっと自分たちの目の前に立っている。
舞台設定ではここは陪審員室の壁際になっており、
パントマイムで窓を開ける仕草をした後、ずっと外の景色を眺めている中井貴一。
時折目が合うもそこは演技?何か考え事をしながら景色を眺め続ける中井貴一。
その間、およそ5分間・・・。ビビったwww

なんじゃ?この席?! 
ドアップで中井貴一とのご対面でこっちが"あたふた"してしまった(^_^;)

その後も一番近い椅子に腰掛け、時には椅子の周りを歩き回りと、
中井貴一ファンにとっては泣きだしそうになるような?そんな一番の特等席だった。
(オレは別にどうでもいいのだがw)

そんな舞台設定で、さっきも言った通り役者12人の個の対決がテーブルを挟んで
時には直接対峙して延々と繰り広げられたのだが・・・。
やはり原作がいいからまったく飽きさせないね。
ミステリーな展開もあれば、心理の盲点をつくような発想、検証してみて気付く矛盾点…
無罪を主張するものが増えるたびに確信に迫る急展開に心躍った!
次は誰が落ちる(無罪に寝返る?)のか?wktkしながら観てた(笑)

結局、この少年が犯人なのか?そうでないのか?
その真実はこの舞台では明かされない。
陪審員の評決は全員『無罪』との意見一致で幕を閉じたのだが、
真実は闇の中のまま。『有罪』と足りえる確証がなかったということ。
だから無罪にしたのだと。
だが、この事件の真実を暴くことがこの舞台の主ではなく、
これはあくまでも人間と人間、人間の個性そのものを描いた戯曲だった。
だからこの終わり方がスッキリとした爽快感に包まれたような?
そんな感情に浸ることが出来たのだなと。
最後、中井貴一が泣き崩れた西岡徳馬を抱き抱え、
西岡に肩を貸してゆっくりと法廷を後にした2人の後ろ姿、
その男たちの哀愁漂う様は本当に格好良かった。。。


余談だが、この12人の役者さん、
事前に顔と名前が一致していたのは、
中井貴一/筒井道隆/辻萬長/西岡馬/田中要次/斎藤洋介の6人まで。
その他の役者さんは名前は判らなかったものの、
舞台で顔見たら「あぁ、あの人だ!」とTVドラマとかで見かける顔の人たちばかりだった。

だが、1人だけ、どうしても解からなかった人物がいた。
気弱で影が薄いヤサ男風のサラリーマン役…(でもものすごくイイ味出してた)
「あれ、見たことあるよーなないよーな・・・誰だっけ?」そんな感じの役者さん。
舞台終わって自宅に戻ってから出演者を確認してみると・・・

あぁっ!!!あの人!たけし軍団の柳ユーレイだったのか!?思い出した!!
役者名が『柳憂怜』になってたからまったく気付かなかったわwww

それにしても、この男ばかりの12人、みんな巧かったなぁ。。。


あ、ちなみに、タイトル通り、12人全員が一度は舞台上で怒ってましたw
一幕で10人が怒り、二幕では残り2人(田中要次と柳憂怜)も一応怒っていた(笑)
西岡馬なんかは最初から最後までずっと怒りっぱなしではあったがw

と、そんな充足感に満ちた舞台でした^^


舞台見終わって、渋谷でW嬢と終電間際まで飲んで帰ってきたのだけど、
今年のボジョレーをここで飲んだ^^
そして、舞台の話を一通りした後、なぜかコイバナ(恋話)で盛り上がった(笑)
いやはや楽しかったです♪

今年1月、ふとしたきっかけで知り合いになり、
その後毎月のように一緒に観劇させてもらったが、
今年はこの公演が最後の一緒の観劇になったかな。。。

また年明けからもヨロシクです♪



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テーマ:演劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2009/11/23(月) 21:31:42|
  2. 舞台観劇
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
<<キーボードが勝手に動き出して文字がモニターの上を這い回ってます…orz | ホーム | 【2009 J1 第32節vsジュビロ磐田】人生麻薬・・・>>

コメント

本当に引き込まれてあっという間の舞台でしたよね~。

今年はお陰様で楽しい舞台をいっぱい、しかもびっくりするような良席で観ることができました。
毎回観劇後にお話しするのもとっても楽しかったし。
本当にありがとうございます♪

来年もよろしくお願いしますね~☆

あ、ちなみにご忠告通りちゃんとケリをつけましたよ(笑)
  1. 2009/11/24(火) 00:47:20 |
  2. URL |
  3. だぶりゅ #-
  4. [ 編集 ]

先週は遅くまでありがとう^^
こちらこそ、来年もまたよろしくです♪

あ、ケリつけましたか…そーですか…。
その話の続きも聞きたかったけど、
でも来年はまた違うコイバナが楽しく話せればいいね^^
  1. 2009/11/24(火) 12:55:06 |
  2. URL |
  3. shigezoo #1t1ExJwE
  4. [ 編集 ]

ではその話しはまた今度・・・。
来年を待たずに楽しいコイバナできるように頑張ります♪
  1. 2009/11/24(火) 13:57:12 |
  2. URL |
  3. だぶりゅ #-
  4. [ 編集 ]

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