Forgetting-BarⅡ

2015年もよろしくです。m(_ _)m

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奇しくも?戦時中の娯楽というものに焦点を当てた芝居 『国民の映画』

大地震発生の前日に観劇した舞台のレビューです。
これは観劇翌日の昼休みに下書きを仕上げたものの、
この3時間後に地震に見舞われ、以来ずっとお蔵入りさせていたものです。

戦時中の娯楽(映画)を題材とした物語、
観劇当時と違って、今となっては震災の現状といろいろ共通する背景が浮かび上がる故、
今見直したらもしかしたらまた違う感想を残したかもしれないけど、
それでもこの芝居は是非多くの方々に観てもらいたいと思う気持ちは変わらない。
それだけ高クオリティの三谷演劇です。

(当日分のキャンセルチケットを劇場窓口で先着で発売しています。
前売りで完売していたものの、やはりかなりのキャンセル枚数が出ているみたいです)

以下、震災前に書き上げたレビューをそのまま掲載いたしますm(_ _)m


パルコ・プロデュース公演『国民の映画』
2011年3月6日(日)~4月3日(日):PARCO劇場 ※最前列席(下手側)
作・演出:三谷幸喜
出演:小日向文世/段田安則/白井晃/石田ゆり子/シルビア・グラブ
新妻聖子/今井朋彦/小林隆/平岳大/吉田羊/小林勝也/風間杜夫
http://www.parco-play.com/web/play/kokuminnoeiga/


kokuminnoeiga.jpg



まだ公演3日目、東京が終わった後(4/3まで)大阪(4/6~17)へ、
そして4月末(4/20~5/1)に再び神奈川(KAAT)に戻ってくるということもあるけど、
この舞台は事前の予備知識一切なしで頭の中を真っ白にして劇場に入った方が絶対いい!
たぶん、受けとめ方がまったく違ってくると思うので…。
自分は一切の情報を仕入れず観たので、この展開に衝撃を受けました。
(時代背景が「戦時中のドイツ」ということだけ解かっていれば充分)

なので、ストーリー的なネタバレは一切行いません。あしからず。


で、ここからは、個人的感想のみ。
(観る予定がある方はこの先も読まない方がいいと思います)

まず、全体的な構成が見事だった!
暗転・場面転換は一切なく、言ってみれば一つの群像劇ではあったものの、
間延び、無変化による停滞感などはなく、本当にあっという間の3時間であった。
見せ方がうまい!としか言いようがない。

三谷幸喜生誕50周年記念興行ということで、
今年は年間7本の新作をぶちまける三谷さん。気合の入りようが違います(笑)
その7本のうち4本が舞台(残3本は小説と映画とドラマが1本づつ)、
今作が早くも今年2本目の舞台であったのだけど、
1月初っ端に観た1本目『ろくでなし啄木』も自分的には評価が高い芝居であったものの、
この『国民の映画』はそれをも上回る、比較にならないくらいの完成度の高さであった。
構想に40年を費やしたと言う三谷さん、
なるほど、難しいテーマを後腐れない仕上げ方で観るものを圧倒したこの舞台構成は
本当によく練られていたな…と、舌を巻いてしまった出来栄えだったかと。

似たようなテーマを毎回掲げる野田秀樹(野田地図)の芝居を観終わった後とのこの格差、
作り手の思想の違いと手法の違いと言ってしまえばそれまでだが、
でも、観客に植え付ける衝撃度合いの差がそのまま作品に現れてるなと、
そう終焉後に感じたのだった。


構成は2部構成で1幕は60分。
主に時代背景や登場人物1人1人の関わりを描きつつ、でも深くは掘り下げず。
所々に笑いを盛り込みあまり重くならないようにストーリーを展開させつつ、
それでいて時代の背景をきちんと考慮した上品な笑いに仕上げるところはさすがで
観てる方も何度もクスっと和ませられた。
2幕(110分)も序盤の40分くらいはその流れから入り、
しばらくは登場人物同士の関わりをわちゃわちゃと織り成す展開で観客を和ませつつ、
ここまでの2時間近くの間で観客に安心感を存分に植え付けたところで・・・

ある役者の流れの中でのたった一言

そのたった1つのキーワードを口にした途端!ここまでの流れがまるで絵空事だったかのように?
その瞬間一気に場の空気が入れ変わった!

そう、自分もその瞬間、まさに戦慄が走った!!!(|| ゚Д゚)

いや、そこに行き着くまでに所々に伏線が散りばめられ、
なんとなくそうなのかも?と、予想はしていた。たぶんそうなんじゃないかなと。
そう予想はしていたものの、それでもその言葉が出た瞬間には、
やっぱり!というしたり感情以上の衝撃が走ったのは、
舞台上の全役者の表現&表情が神掛かっていたからなのだ。
本当に一瞬、時間が止ったかのような錯覚を感じたほど…。

絶対に触れてはいけなかった一言・・・( ̄Д ̄;;

その一言が前触れもなく流れを安定させて落ち着かせたあの瞬間に
瞬時に奈落に突き落とす!まさに絶句!!
そこからの想像を超えた怒涛の展開に武者震いが止らなくなった。
(であるから、予備知識を仕入れず観に行った方がよいという所以)

序盤の2/3とラストの1/3はまるで別物の芝居を観てるかのようだった。。。
結局、あの一言、たった一度呟いただけのキーワードがこの芝居の中で
一番脳裏に焼きつくシーンになったのだが、
そこから連想されるある人物の固有名詞も最後まで一度も出さず、
全て「あの方」という表現に留めたところがより強烈な印象を残す結果となった。
ここが三谷幸喜の才能の恐ろしいところだな。。。


物凄く深いテーマを史実を捻じ曲げずに取り組み、
それでいて観終わった後に何も言葉が出せない感嘆しか残さなかった『国民の映画』という舞台。

考えさせられるところは多々あるけど、
作品の全体的な評価としては、凄い舞台だったな…と。
まだ上演3日目でセリフ噛んだりドイツ語の呂律が廻らないってところもあったけど、
それを差し引いてもそう思えるお芝居。
今後公演を重ねていくともっと熟成されるし、
そうなった時、いったいどんな舞台に進化を遂げているのだろうか…?
そして発表済みの次の3本目『ベッジ・パードン』(野村萬斎×深津絵里×大泉洋)が
今からめっちゃ楽しみになった♪(6~7月公演)


あと、最後にこれだけ。

最前列の下手側から観劇。
ちょうど目の前にソファーセットが組まれており、
全般的にここでの重要シーンがけっこう多かったので、これは凄く得した気分^^

そして、なんと言っても・・・

『12人の優しい日本人』以来の舞台出演となる石田ゆり子

な、なんなんだ?!あの美しさは!?(|| ゚Д゚)ガーン!!

ただ可愛いってのじゃなく、大人の可憐さというのか?
とにかく上品でそれでいて存在自体が少女のような透明感溢れる美しさ…(〃▽〃)
悪いと思いつつ、耳だけセリフに傾けつつ視界は1幕のほとんどを石田さんに奪われていた(笑)
カテコでの挨拶ポーズもキュンとして可愛かったし、
ワンフレーズだけ生歌を披露した時の恥らい顔がもう・・・
その前に新妻聖子とシルビア・グラブが同じく生歌披露したものだから、
あのミュージカル女優の強烈な生歌と比較されるとちょっと可哀相ではあったがw


っと、年が明けてこれで18本観劇したことになるけど、

間違いなくこれがNO.1

どうやら今年の今後の観劇判断基準がこの『国民の映画』となりそうだ…




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テーマ:観劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2011/03/20(日) 17:54:11|
  2. 舞台観劇
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<日中は決算業務で、夜はこれで悪戦苦闘中…。 | ホーム | 元気が出た源は・・・>>

コメント

すばらしかったっす
ホントあっという間の3時間

あの一言で劇場全体の空気が変わりましたよね

ラストの杜夫さんの熱演にグッときました(TдT)

石田ゆり子さんは相変わらず美しく、生歌まで聴けるとは思いませんでした(笑)
  1. 2011/03/24(木) 21:17:42 |
  2. URL |
  3. ヘルベグ #-
  4. [ 編集 ]

お、観に行ったのですね・・・( ̄ー ̄)

まだこれから観に行く方も多いので詳細は伏せますが、
とにかく観て損はない!と自信を持って言える
数少ない公演の一つだったかと。。。

今月は週末にあと1本観るだけですが、
来月は予定通り公演が行われることを願うばかりです。
(ちなみに来月は6本観劇予定)

  1. 2011/03/24(木) 22:07:00 |
  2. URL |
  3. shigezoo #1t1ExJwE
  4. [ 編集 ]

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